(5)初級『コンテスト』




●秋の出品用ばらの準備

 コンテストにばらを出品しようとする場合に、開花時期を見定める必要があります。どの時点で剪定するとタイミングの良い花が咲いてくれるのでしょう。例えば、町田周辺では、10月20日にちょうど良い花を準備する場合、標準品種(剪定後45-50日)では剪定日を9月1日と設定してよいでしょう。早咲き種では標準より5-7日遅く剪定し、遅咲き種では5日程度早めに剪定すると10月20日頃に一斉に開花します。

 ただ、剪定時期の選定で注意すべきことは、剪定前後の気温の経過を良く見定めることと、1日早く剪定すると、1日早く咲くということではなく、花のくせや剪定後の気温、栽培方法、栽培環境等によって、差異が出てきます。自身の栽培記録などを作成して、その時々の天候や気温を記録することで、コンテストの出品にタイミングの良い花を作ることができます。
 以下に代表的な品種の剪定から開花までの時間的な特徴を示します。
(第49回町田ばら作り教室資料)
(第50回町田ばら作り教室資料)
分類
早咲き種
標準種
やや遅咲き種
遅咲き種
剪定後の
開花
日数目安
40日
45日
50日
50日〜
ばらの品種
・ロイヤルハイネス
・ピンクラスター
・ピカデリ
・サンガッテス
・利根姫
・パパメイアン
・ファーストプライズ
・天津乙女
・ガーデンパーティ
・コンフィダンス
・そどおりひめ
・マダムサチ
・ブルームーン
・レディラック
・メルヘンケニギン
・ローズフクヤマ
・熱情
・ダークベルベット
・セツコ
・レッドライオン
・レディX
・マダムビオレ
・クリスチャンディオー

・瑞穂
・レディマリ
・あけぼの
・ロージークリスタル
・レッドデビル
・コルディスパーフェク

・ローラ
・フロージン82
・フロージン81
・エメラルダ
・武州
・ブルグント81

 コンテストばらを最高の状態で出品できるようにするためには、剪定時期の選定もさることながら、もし手元に同一株が複数ある場合は、「剪定日を変えて剪定する」という分散剪定がお勧めです。この方法をとることによりコンテストの出品にタイミングの良い花を得られやすくなります。
(第148回町田ばら作り教室資料)


トップへ戻る