| ●秋・冬の病害虫対策 |
冬が近づくにつれ病害虫の活発な時期は過ぎましたが、まだうどんこ病や黒星病が散見されるようでしたら相当の病原菌が潜んでいると考えましょう。クリスマスや正月に花を咲かせる場合は、花の蕾等にビニル等の袋をかぶせてから薬剤散布をします。| ●初夏の病害虫対策 |
梅雨明けと同時に襲ってくる猛暑によって、ダニの発生が心配されます。この時期は定期散布薬剤に殺ダニ剤を加えて、朝夕の気温が低い時に薬剤散布を行ないます。最近、無農薬・有機栽培が流行り、「木酢液」の利用がもてはやされています。実験してみましたが、万能・完全とはいえませんが、その点をわきまえた使用により、農薬散布の回数を減らすことは可能でしょう(2005年農業資材審議会農薬分科会では、農薬としての効力はないと報告されています)。ツルばらはシュート等が伸ばし放題ですので、病害虫の発生源となりやすく、薬剤散布は散布ムラの無いようとくに注意深く行なう必要があります。出来れば強力な噴霧器を用意して散布することをお勧めします。| ●最近の春の病害虫対策2011年 |
うどんこ病などの菌糸類による病気対策として「菌は菌で制す」という試みが多く聞かれ、それなりに効果があるとの報告もあります。
薬剤散布については、過去には数種類の薬剤をブレンドして散布する方法が一般的でしたが、耐性の問題を含め、徐々に薬剤効果が薄れるなど問題点が多いことから、最近ではシンプルな処方による薬剤散布が提唱されつつあるようです。| ●根頭がん腫病対策 |
野津田公園のばら広場で見事な「根頭がん腫病」を発見しましたので、いろいろ調べてみました。まずは画像を見てください。「サティーナ」というスタンド仕立てのばらの「枝」にできたがん腫です。| ●大型の害虫対策 |
ばらに付く大きめの害虫として、アオムシやヨトウムシ、蛾などは、見つけて捕殺するしかなかなか良い手が見つからないのが現状です。そこで「ばらの害虫対策」に効果があるとは一言も書いていないのですが、試してみる価値のある薬剤を紹介します。BT剤と呼ばれる蛾類の幼虫にとって天敵となる細菌を使った駆逐方法です。市場に出回っているBT剤としては下記に示した「ゼンダリー類粒水和剤」の他に「ダイポール」、「チューリサイド」、「トアローCT水和剤」などが市販されているようです。| ●夏に葉を落とさないための対策 |
残暑が厳しい8月下旬、そろそろ秋のばらの準備を始める時期ではありますが、大事な葉が黄変して落葉してしまった経験をお持ちの方も多いと思います。この時期の葉を落としてしまうと、光合成が十分に行われず、樹木の成長が阻害され秋のばらの出来栄えに影響を与えます。考えられる原因は次の4点ですが、なかでもハダニと黒点病(黒星病)は予防処置および発生した場合の治療対策が重要です。対象 |
薬剤名 |
備考 |
|---|---|---|
ハダニ |
バロックフロアラブル
ダニ太郎 ねんちゃく君 |
確実に葉の裏にかけることがポイント とくにバロックフロアラブルは効果の持続性が約1か月近く あり、散布回数の低減に寄与する。 |
黒星病 |
ジマンダイセン
オーソサイド ダコニール |
予防処置として用いる。 |
黒星病 |
サプロール乳剤
ラリー マネージ |
治療薬として用いる。 エルゴステロール系剤なので、連続使用は避ける。 |
うどん粉病 |
トリフミン
ラリー 御酢 |
治療薬として用いる。 御酢はうどんこ病にかかった葉をふき取るときに使用して、 蔓延を抑制します。 |
| ●春・夏の害虫対策 |
4月に入るといよいよ本格的な病害虫との戦いになります。害虫に対しては最近の傾向として、化学農薬礼賛中心の反省により薬剤使用量をできるだけ減らし、殺虫剤 と天敵を使った生物的防除などの様々な防除法を組み合わせる総合的害虫管理「IPM」(1966年にSmith and Reynoldsによって提唱された)が見直されています。| ●展着剤について |
4月に入ると薬剤散布が本格的にスタートしますが、散布液を調整するときに使用している展着剤、実はなかなか奥が深いようです。「展着剤」=「葉面に対する付着性、濡れ性を高める」という従来から称されている性能ばかりでなく、いろいろ高機能に改善されてきていることが分かります。2013年4月現在販売されている展着剤の特徴をまとめてみました。 分類 |
特徴 |
主な成分 |
主な商品名 |
|---|---|---|---|
一般展着剤 |
・濡れ性改善 英語ではspreader(スプレッダー) といい、まさに「広げるもの」という 意味。 薬剤の付着性、湿展性に優れ、 被膜面を広げる効果が高い。高 濃度で使用すると逆効果になるこ とがある。 |
非イオン系界面活性剤(ポリ オキシエチレンノニルフェニル エーテル、リグニンスルホン酸 カルシウムなど)約15-30%+ 有機溶剤 保存期間5年 |
ダイン グラミンS ハイテンパワー |
高機能展着剤 |
・浸透性付与 濡れ性改善だけでなく、浸透性 もあり、病原菌・害虫の細胞など の標的部分によく付くように開発 された展着剤。英語でadjuvant (アジュバント)と呼ばれ、「補助 薬」の意味がある。 |
陽イオン系界面活性剤(ソル ビタン脂肪酸エステル70. 0%、ポリオキシエチレン樹脂 酸エステル5.5%など)+アルコ ール 保存期間5年 希釈倍率1000倍程度 |
アプローチBI スカッシュ ニーズ |
固着性展着剤 |
・付着性、残効性改善 対象作物の表面へ固着させ、残 効性を高める効果がある。ハウス 内では、蒸散を抑え、湿度をさげ 発病を減らす。殺菌剤効果を高 め持続させる性能がある。 |
パラフィン水和剤約30%+乳 化剤 保存期間3年 希釈倍率1000倍程度 KKスティッカーは主成分「ポリ オキシエチレン樹脂酸エステ ル 70.0%」で有効成分濃度 が高く、付着性改善型 保存期間5年 希釈倍率2-3000倍程度 |
アビオンE アビオンC アロンA KKスティッカー |