(4)入門『年間作業』




●基本はルーティンワーク化

 ばらのお手入れはほぼ毎月何らかの作業があり、さらに毎週、できれば毎日接することが理想的といえます。難しいことは何もありません。ぜひご自身の日課の一つに「庭めぐり」を組み込んでしまって下さい。
例えば、
   (1)朝の歯磨き、洗顔をする。
   (2)長靴を履く。
   (3)庭周りをする。
   (4)灌水をする。
 などのルーティンですね。このように毎朝繰り返される行動に「庭めぐり」をルーティンワーク化することで、植えた苗の芽吹きを知り、成長に合わせて、他の草花に先駆けて虫たちがばらに集まることを知り、他の草花に先駆けてばらに病気たちが偲び寄って来ることを知ります。そういった現象を観察して、適切に対処していくことで、必ず期待を裏切らない花を咲かせてくれます。




●ばらのはじめ時

 ばらの植付けは関東地区では12月〜2月(ばらの休眠期)の間に行うことが初心者には失敗が少ないと言われています。新しい年を迎え、「ばらを育ててみよう!」と思った方は気持ちも新たに「新年チャレンジ」してみては如何でしょうか。もし、冬の休眠期の植付け時機を逸してしまった場合は、春に新苗を買って翌冬の植付けの準備をしておくか、さらにあちこちのばら園を訪れて、ご自身のばらに対するイメージを膨らませ、同時にいろいろな知識も吸収して、助走段階を経るというのも良いでしょう。
 なお、ツルばらを購入して、アーチを作ろうとした場合、すぐに花が楽しめるわけではありません。植えつけた初年度はシュートを出来るだけ伸ばし、それを冬になったらアーチに巻きつけて、春が来るのを待ちます。そして5〜6月になって初めて沢山の花を楽しむことが出来ます。


【関東地方基準】
植付け
剪定
施肥
病害虫対策
1 大苗の植付け
鉢の土換え
ツルばら・シュート誘引,枝剪定
木ばら枝剪定
寒肥 石灰硫黄合剤
2 大苗の植付け 木ばら枝剪定 寒肥
3

芽だし肥
4 新苗入手
芽だし肥 うどん粉病対策
アブラムシ対策
5 新苗入手 花殻剪定 礼肥 うどん粉病対策
黒点病対策
アブラムシ対策
6 新苗入手 花殻剪定
ツルばらシュートの仮誘引
礼肥 うどん粉病対策
黒点病対策
アブラムシ対策
ダニ対策
7
ツルばらシュートの仮誘引
うどん粉病対策
黒点病対策
アブラムシ対策
ダニ対策
8
ツルばらシュートの仮誘引
黒点病対策
アブラムシ対策
ダニ対策
9
木ばら枝剪定
ツルばらシュートの仮誘引
芽だし肥 うどん粉病対策
黒点病対策
アブラムシ対策
ダニ対策
10
ツルばらシュートの仮誘引
うどん粉病対策
黒点病対策
アブラムシ対策
11
ツルばらシュートの仮誘引
黒点病対策
アブラムシ対策
12 大苗の植付け
鉢の土換え
ツルばら・シュート誘引,枝剪定

石灰硫黄合剤


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